こんにちは、急に暑くなったり安定しない気候に体調が追い付かない者です。

加齢のせいか昨今はテレビに出ているアーティストがわからないと、古き音源を求めてネットの動画に逃避することが多いです。

今は動画から新知識を得ることも多く「フォークだと思っていたあの曲が、実は洋楽ロックの影響をモロに受けていた」と知ったりとか、面白いです。

中学の時、世の中にレンタルレコードというものが登場し、「これはいい」とばかりに当時、はやり始めていたフージョンのレコードなんかを借りてきて聞いたりしていたのですが、80年代に入ってＦＭラジオを聴くようになったことから突然、洋楽が生活に大量に流れ込んできました。

当時、ハードロックとAORと呼ばれる商業的な音楽が融合した、分厚くポップな洋楽がたくさんチャートに出現していました。そういった洋楽を大量にラジオから摂取していたのでカセットテープがいくらあっても足りないという感じでした。

さわりだけ挙げると、WBCで使われて若い人にも知られているジャーニーの「セパレート・ウェイズ」だとか、CMでもたまに耳にするビリー・ジョエルの「アップタウン・ガール」（この曲が収録された「イノセント・マン」は名盤）などがあります。挙げていくときりがないので、それはまた別の機会に…とにかく80年代前～中盤の洋楽は後にも先にもないくらいに充実していたわけです。

さて、聞く方は大量に聞いていたものの、高度に洗練された音楽ばかりを聴いていたため、自分で楽器を弾いてコピーしようなどとは夢にも思っていませんでした。しかしそれから数十年後、某デイケア施設を利用していた時に楽器の心得がある人たちがたくさんいて「じゃあ軽音楽同好会でも作ろうか」という流れになったことがありました。

私はベースをいじっていたのですが、なにしろ分散和音（アルペジオ）が弾けません。しょうがないのでルート弾きという単音を鳴らすだけのしょぼい演奏で参加していました。そのうち自分で曲を作ってみようと思い立ち、本でコードを調べてキーボードで曲を作り始めました。それをギターの上手い仲間に聞かせて演奏する…という活動をしばらくやっていました。

同じころ、別の仲間たちと映画を作るという活動もしており、ミュージシャン志望の青年が主人公の映画を撮るこちになりました。なにしろミュージシャンなので曲がないと話になりません。しょうがないので（しょうがないばっかりだ）、私が軽音同好会用に作った曲の詞を映画の内容に合わせて書き換え、ギターの上手い仲間（主役）に演奏してもらうことで形になりました。

フリーの作曲・演奏ソフトを使ってエンディング用のバラードも作り、ヒロイン役の仲間に歌ってもらったりもしました。編曲も自分でやったのですが、ギターとベースの音色がしょぼいものしかなく、コードを四拍子のキーボード演奏で鳴らしてベースの代わりにするという荒業を使いました。

そんな風に音楽と付かず離れずでいられるのも、十代の時、ラジオから浴びるように音楽を聞いた事が大きく関係しているのかなあと思うこの頃です

それでは、また。