冬本番が始まると、まず悩まされるのが“朝の準備が進まない問題”。布団の温もりが強力すぎて抜け出せず、部屋の冷え込みで着替える気力が削られます。顔を洗う水の冷たさも相まって、普段より5〜10分遅れるのは当たり前。少しでもスムーズに動くためには、前夜に服やバッグをまとめておくなど「朝に判断しなくていい状態」をつくることがポイントです。

そして職場に着けば、毎年恒例の“暖房の設定温度問題”が勃発。暑がりと寒がりが混在する冬のオフィスでは、誰かが「暑い」と言えば別の誰かが「寒い」と言う、まさに永遠に終わらない攻防戦。快適に働くためには、ひざ掛けやカーディガンで個々に温度調整し、エアコンの風向きを変えるなど小さな工夫を積み重ねることが大切です。座席の移動を柔軟にするのも効果的。

さらに見落とせないのが、通勤時の“路面凍結リスク”。朝と深夜は特に滑りやすく、横断歩道や自転車レーンがうっすら凍っていることも。歩くときは小さな歩幅で重心を低くする“ペンギン歩き”が安全。自転車はスピードを落とし、車は急ブレーキを避けて慎重に走ることが必須です。冬の通勤は「いつも通り」が通用しないと心得て、余裕を持って家を出ることが事故防止につながります。