こんにちは。夏は朝より夕方が好きな人です。

先週は地獄級の暑さが続きましたが、週末は少しだけ気温が下がりほっとしました。…と思ったら今日はまた先週級の暑さで、強い敵が週替わりでやってきている感じです。

思い返してみても北海道の夏が凶悪な暑さだった記憶がありません。本州の映像を見ても、縁側で涼んだり蚊帳（若い人はご存じないでしょうが、寝る時に蚊から身を守るための網でできたテント風の道具）で寝たりする風景を見て「内地だな～」と感じていたものです。

昔、小津安二郎の「東京物語」とか黒澤明の「野良犬」とかで東京のいかにも暑そうな夏の描写を見て「暑そうだな～東京」と思っていたのですが、あれは白黒映画のハレーションで暑く見えていたのでしょうか。ただ戦後間もない時期ならうちわぐらいしかなかったかもしれないし、やはり暑かったのでしょう。

個人的には蚊帳もそうですが縁台でうちわ片手に涼んだり、たらいでスイカを冷やしたりみたいな風景には多少憧れがあります。着流しにカンカン帽でセミの鳴く石段を登っていく、みたいな。そういえば夏っぽいお中元のCMも最近、見なくなりましたね。

スイカに花火、蚊取り線香の匂い…みたいな風景は地球温暖化に駆逐されてしまうのでしょうか。もはや日本の夏は絶滅危惧種なのかもしれません。

それでは、また。