転職で失敗しないためには、現状分析が大切です。
当事業所も運営している就労継続支援B型事業所は、ここ数年で一気に件数が増えました。
札幌でも10年前から比較すると3倍以上の件数になっています。
その理由は行政側が民間企業の参入を促したからですが、行政が新規参入を促した理由も見逃せない部分です。障がい者への理解といった部分ももちろんありますが、従来型の事業所では構造的に問題があるとみて新規参入を促し、改善を図ったとみてよいでしょう。
さて、これだけ事業所が増えたわけですが、平成27年度以降は倒産する事業所が増え始めてきました。増えている事業所の数とは裏腹に、倒産も増えていくというわけです。
これは淘汰を意味します。事業所として意味のある活動・運営をしている本物だけが残る時代になります。
運営の仕方はそれぞれですが、本気で利用者やスタッフのことを想い、
時には共に苦難を乗り越えることのできるチームや、その骨格となる
コンセプト、事業所の在り方が重要です。
新規参入でこれだけ増えた事業所は利用者の確保に躍起になり、運営が集客主体となっています。これでもかと、食事や工賃、その他、短期的に目に見えやすいメリットのオンパレードです。これではいずれ限界が訪れ撤退や倒産する事業所が増えてくるでしょう。
利用者だけではありません。
サービス管理者に対する待遇も一気に上がりました。これは需要と供給のバランスが関係しています。
従来型の事業所では内部構造や上下関係を意識するあまり、サービス管理責任者を増やすことを積極的に行いませんでしてた。サービス管理責任者を増やし知識を共有すよりも現場の人間、作業員の数の確保を意識したからです。
福祉の業界であるのに福祉の精神よりも、上下関係などの体制を維持することを意識したといえます。
本来は特別な試験もなく、経験と学ぶ心さえあれば取得できる資格ですので、より多くの人に学ぶべき場所を提供すべきでしたが、従来型の事業所ではそれを行っていませんでした。これが行政が新規参入を促した原因の一つでもあると思います。
そのため、現在は事業所の数に対しサービス管理者の数が少ない状態となり、新規参入事業者はサービス管理責任者を好待遇で招き入れるという構造が出来上がりました。
しかし実際はどうでしょうか?常に多くの転職希望者がいるのが「サービス管理責任者」の現状です。
この転職希望者には2種類のパターンがあるといえるでしょう。
1 将来を見据えての行動を検討している。
2 好待遇のところが増えたので、今の事業所はいつでもやめる事ができる。
1の方は人生設計を考える上でも重要なことだと思います。
私達はこのような方と語り、運営を盛り上げたいと思います。
2の方に関しては、雇用側もそのつもりで雇用するでしょう。
簡単にいうと「もっと良い人材をみつけたらすぐに取り換える」ということです。また、2のような方の特性として自分より優れた人材を毛嫌いします。
人にはそれぞれ優れた部分があるのでそれを生かしてチームとしてやっていこうという協調性が本人が思っているより足りていないのです。
仮にも福祉の仕事をしているのにもかかわらず。
では、2に関してそれを実証するような面接結果があります。
以下の通りです。ご確認ください。